理念
井形彩乃とそのチームは、以下の理念を掲げて活動します。
行動指針
理念を追求するため、以下の行動指針を掲げます。
- 文章にしかできない表現を探求する
- 相手の気持ちを想像し尽くす
- 本当のニーズを発見し、それを満たす
- あるものに感謝し、ないものは創る
私が書くという仕事に出会ってから、10年近く経ちました。私は、文章を書くのが好きです。読むのもいいけれど、断然、書くほうに癒やされます。
私が「物書き」を続けていられるのは、人よりちょっとだけ、書くことが好きだからだと思います。
文章の良いところは、読者が自由にシーンを想像できるところです。カラオケで曲を入れると、知らない俳優が変なバーでグラスを傾けていたりする映像が流れてきたりする。「私の愛するこの曲に、こんなシーンは出てこない」なんて、勝手にモヤったりしますよね。それってつまり、「“歌詞”という“文章”から、私が想像してたのとは違う」ってことなんですよね。大好きな小説が実写化されたときの落胆も、これと同じ。
映像って、ちょっと傲慢なんです。動画で見せているのは作り手の理想であって、受け手の理想ではありません。「欲しいのはこれだろ?」って、押し付けてくる、有無を言わせない感じがあります。
文章にはそれがありません。もっと自由なんです。「どうぞあなたの好きに想像しちゃってください」なんです。脳内で好みの俳優も初恋のあの人を共演させたっていいし、好きな声優でアフレコなんてこともできちゃいます。
実はこの“読者が自由に想像できる余白”が、物やサービスをお客様に知ってもらい、購入してもらうときにも役立ちます。
うまく設計されたセールス文は、読み手の想像力を掻き立てます。それを買って得られる喜び。出会う新しい自分。愛する人の笑顔。行きたかったあの老舗旅館。自由に、手近でリアルな妄想をできるからこそ、お客様の期待は高まります。
いくらテレビCMでガッキーに「欲しい」って言われても、ダイヤモンドは買えません。シミもシワもある、体型だって完璧とは言えない愛する奥さんの笑顔を想像するから、高い買い物もできちゃうわけです。だから、動画で売るっていうのは非常に難しい。動画は詰め込める情報量が多いので多くを語りすぎます。でも詰め込めば詰め込むほど、お客様の日常とは遠くなります。
そんなときこそ、文章の出番です。よく訓練されたライターは、読み手を置いてけぼりにすることなく、ゆっくりと手を引いて、然るべきところまで連れて行ってくれます。読み手は自分で想像し、自分で決めていると信じていますが、実はライターが設計したとおりに、旅をしているだけです。多くの場合は、「読者への共感」「得られる未来」「不安の解消」の3つが揃うよう、文章を組み上げます。